たかぼーの実家改造計画

90年続く料理屋の4代目となる元バンドマンの奮闘記

#11 父のこだわり

静かに温めてきた計画がある。

それは裏庭にウッドデッキを作ることである。

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さすがにウッドデッキともなるとかなりの大仕事。しかもお客さんの座敷に繋がるとこなのでさすがに勝手に作る訳にはいかない。

家主は父。きっと3代目として店を守り抜いてきた意地とプライドがある。今までは何も言わなかった父も反対する可能性はある。もしもダメと言われれば即計画中止である。

 

"そこである作戦を思い付く"

まず家族の要望に応え、色々なものを作ったり直したりして施工実績をあげ、父から何かを頼まれた時に完璧にこなし、その直後に計画を打ち明ける作戦。

 

我ながら中々の策士である。

 

そして色々作っていたある日、

父「まな板の下の台作ってくれんけ?へそくらいの高さで」

きた。獲物が食いついた瞬間である。

 

そして翌週さっそくまな板の下の台の制作に取り掛かった。

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まず父のヘソの高さに合わせて木を切り出す。

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ノコギリで溝を切り出しノミで削っていく。

これがなかなかにしんどい。

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繋ぎ合わせて完成。

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まな板を置くとこんな感じ。

段差を計算した完璧な仕上がりだ。

もちろん木は防腐加工済み。

 

それをプレゼントし父が喜んだこのタイミングで意を決し計画を告げる。

 

「あのさー、裏庭のとこにウッドデッキ作りたいと思っとるんやけど」

 

ウッドデッキを作るメリット、

将来的な活用法、

説得するための言葉を幾つか用意した。

こちらは準備は出来ている。

 

さぁどうくる父?

 

 

父「うん、作りゃいいがいや」

 

 

軽っ。笑

 

 

そうだった。忘れていた。

食以外のこだわり全然ない人なんやった。

自分家の庭に何十年も前からある梅の木がどこにあるのかも知らない人なんやった。

 

どちらかと言えば母の方がそこらへんのこだわりは強い。ちなみに母はすでに買収済み👍

 

こうして無事父からの許可を勝ち取り作戦は成功に終わったのである。笑

 

と言うことで裏庭にウッドデッキ計画ついに始動します!

 

今日はここまで!それでは皆さんまた次回🙋‍♂️